ハイモロック

ハイモロックの選び方

テストの前に原水のpH、SS、強熱減量、外観など必要な分析を行ってください。
 共通の測定項目:添加量、フロック生成速度、形状・強度、分離液SS・濁度、色度など

凝集剤の添加量は、現場処理装置により必要沈降速度を求め、それを基準とします。必要沈降速度Vは、
次式より求めます。
 V>(Q1-Q2)÷S×F    V=必要沈降速度m/Hr
 Q1=原水流量㎥/Hr     Q2=スラッジ排出量㎥/Hr
 S=沈降装置表面積㎡     F=偏流安全率(1.3〜1.5)

ハイモロックの選び方

テスト方法

シリンダーテスト

メスシリンダーに試料を取り、所定量のハイモロックを添加し、メスシリンダーの栓をした後、一定間隔で10回転倒撹拌します。その後静置して沈降界面の目盛りを一定の時間毎に測定・観察を行います。

シリンダーテスト

ジャーテスト

ビーカーに試料を取り、所定量のハイモロックを添加し、ジャーテスターを用いて150〜200rpmで0.5〜1分間撹拌します。さらに回転数を70rpmに落とし1分間撹拌した後、フロックの生成状態など必要項目の測定・観察を行います。

ジャーテスト

フローテーションテスト

予備調整した試料に所定量のハイモロックを添加し、一定条件で撹拌した後、形成したフロックをフローテーションテスターのシリンダーへ移し、下方より加圧水(0.2〜0.4mPa)を20〜50%導入してフロックの浮上状態を観察し必要項目のデータを取ります。

フローテーションテスト

ヌッチェテスト

ビーカーに試料を取り所定量のハイモロックを添加し、一定条件で攪拌します。フロックの形状・大きさ・強度など観察した後、ヌッチェの濾布面に流し込み、分離液の量を一定の時間毎に測定し、濾過の状況を観察します。

ヌッチェテスト

プレステスト

ヌッチェテストで得られたケーキを予め準備したプレステスターの濾布に移し、その上に濾布を重ねて上下から多孔板で挟んで一定条件で加圧し、ケーキの広がり・剥離性・含水率などを測定・観察します。(濾布は脱水機の機種により選定します)

プレステスト

遠心分離テスト

試料を一定量取り所定量のハイモロックを添加後、高速撹拌で混合し、凝集した汚泥をバスケット型遠心脱水機を用いて回転数4000rpm(約900G)・60sec程度で分離させケーキ・濾液の状態を観察し、含水率・SS回収率を求めます。

ベルト濃縮テスト

ヌッチェテスト同様の手順で試験を実施し、測定した分離液の量から濃縮倍率を算出します。

遠心濃縮テスト

ビーカーに試料を取り、所定量のハイモロックを添加し、一定条件で撹拌します。フロックの形状・大きさなどを観察した後、遠心分離機で分離し、上澄み液の量、上澄み液のSSを測定して濃縮率を算出します。